ダイワ ソルティガ10は、近海ジギングの可能性をさらに広げるために開発されたコンパクトベイトリールです。扱いやすいサイズ感と強靭なパワーを両立し、大型青物や根魚、中深海といった過酷なエリアでも力強いファイトを支えてくれます。ソルティガシリーズが培ってきた信頼性を受け継ぎつつ、最新テクノロジーを惜しみなく盛り込むことで、タックルの限界に挑むアングラーの期待に応えるモデルです。
ダイワ ソルティガ10の特徴
ソルティガ10の大きな特徴は、小型化されたボディに反して高いラインキャパシティとパワーを備えている点です。PE1.5号を650m、PE3号でも300m巻ける余裕の収納量を持ちながら、従来よりも明確なコンパクト化に成功しています。パーミングしやすく手に収まるサイズで、長時間のジギングでも疲れにくく、軽快な操作性を維持したまま力強い巻き上げが行えます。内部ギアは15シリーズと同サイズの大型ギアを採用し、6.3ギアでは最大11kg、7.1ギアでは9kgという強烈なドラグ力を発揮。大型ターゲットとの攻防でも余裕を持って対応できます。
内部の構造にはハイパードライブデザインを採用しており、巻きの強さと耐久性を同時に追求した設計となっています。ハイパードライブデジギアは滑らかで力強い回転を持続させ、ハイパーダブルサポートによりピニオンギアを両側から支えることで巻き上げ時のパワーロスを低減しています。さらに、フルアルミのハイパーアームドハウジングによって強烈な負荷がかかる場面でも安定した剛性を確保し、長期間にわたって高い性能を維持します。塩ガミのトラブルを抑えるハイパータフクラッチも搭載しており、過酷なソルトゲームでも安心して使える点が魅力です。
ピニオン部にはマグシールドボールベアリングを採用することで、防水性と回転性能の両立を実現しています。内部への異物侵入を抑えながら滑らかな巻き心地を長く保ち、遠征や頻繁な釣行でも性能が落ちにくい構造となっています。ファイト時にはATDが瞬時に追従し、滑り出しから安定したドラグ性能を発揮。シビアな攻防でもラインブレイクを防ぎながら確実に魚の動きを制御できます。
操作面の快適さも大きく向上しており、サムホールディングフレームは手の形に自然にフィットする形状で、指をかけた際の安定感が抜群です。クラッチオフ後の親指のポジションまで計算されており、サミングもしやすく、ファイト中も違和感なく扱える仕上がりです。また、アノードプロテクションを施しているため金属部の腐食を抑え、海水での使用が続いても性能を損ないにくい耐久性を備えています。
ハンドル周りには85mmのTシェイプパワーノブを搭載し、握り込んだときの安定感と操作性が抜群です。ワンピッチジャークやスロージギングなどリズムのあるアクションでもブレにくく、ターゲットが掛かった瞬間の引きにも力強く対応してくれます。さらに、スプールロック機構を搭載していることで、根掛かり時のラインカット作業もギアを傷めることなく安全に行えます。
スプールは48mmの大口径で、近海ジギングに最適な巻き上げ感とドラグ性能を確保しています。巻糸量の変化によるスピード差を抑える形状となっており、テンポよくシャクりながらも安定した巻き取りを維持できます。また、サイドプレートのスクリューを外すことで簡単にスプール交換ができ、不意の高切れや海況の変化にも素早く対応。フィールドでの柔軟な戦略を支えてくれます。
ソルティガ10は、近海ジギングで手返し良く攻めながらも、大型魚に対応できる強さを兼ね備えたベイトリールです。コンパクトながらも強力なパワーを秘め、あらゆる状況で安定した性能を発揮する頼れるモデルとして、オフショアジギングを本気で楽しむアングラーにふさわしい一台です。
ソルティガ10のインプレ
ジギングで使いたいソルティガ10のインプレを紹介します。